今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが6月8日~6月12日のドル円相場の見通しを解説する(4日18時執筆)。
* * *
今週のドル円は伸び悩みか。米インフレ指標は一段の加速が予想され、引き締め政策をにらみドル買いが強まる見通し。ただ、160円台で為替介入が実施されれば急落が見込まれる。米国とイランの停戦協議に進展がみられず、中東情勢の先行き不透明感から原油相場の高止まりが顕著である。また、インフレ圧力により米長期金利も上昇基調を維持し、ドル買いに振れやすい地合いが続く。
今週は米国のインフレ指標が焦点。10日の消費者物指数(CPI)は前年比+4.2%(5月+3.8%)と加速が予想されている。翌11日の生産者物価指数(PPI)も強い内容なら米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めをにらみドル買いに振れやすい。ドル・円は4月30日に付けた160円70銭が上値メドとみられている。
一方、日銀は今月開催の金融政策決定会合で利上げに踏み切る公算。さらに年内に追加の引き締めを模索しているもよう。また、「防衛ライン」と意識される160円台では為替介入が見込まれ、ドルの下押し圧力となろう。もっとも、実弾介入により4-5円急落しても、ドル買い材料の方が強いため、短期間に持ち直すと市場は観測。日本の財政悪化懸念による円売りも根強く、主要通貨をサポートする可能性があろう。
【米5月CPI】(10日)
10日21時半発表の米5月CPIは前年比+4.2%(5月+3.8%)、コア指数は同+2.9%(同+2.8%)と加速する見通しで、金融政策をにらみドル買いに振れやすい。
【米6月ミシガン大学消費者信頼感指数】(12日)
12日23時発表の米6月ミシガン大学消費者信頼感指数は47.0と、前回の44.8を上回る見通し。景況感の改善が鮮明になれば引き締めをにらんだドル買いが入りやすい。
