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「もう東京はあきらめた」Uターン就職する若者たちの思い 「東京一人暮らしで奨学金を返しながら暮らすのは無理」「持続可能な生活を選びたい」…物価高が拍車をかける地元志向

貯蓄もできずに疲弊するより持続可能な生活を選ぶ

 東京での暮らしに疲弊したことを理由に挙げる学生もいる。兵庫県出身で、都内の大学に通っている男性・Bさん(21歳)は、就職を機に地元に戻ることを検討している。

「大学受験がうまくいかず、志望校に次々と落ちまくり、ギリギリで出願できたのが今通っている都内の大学です。いわゆる『不本意入学』というやつですね。大学では友達もできたし、バイト先の人も優しいのですが、思っていた学生生活とは程遠い。正直、かなり疲弊しています。

 渋谷や六本木、新宿といったキラキラ派手なイメージを持って上京しましたが、自分が通っている大学は郊外にあるため、都心部にはほとんど遊びに行かないまま学生生活を終えそうです。都内出身の学生と比較してしまって、コンプレックスも感じたし、恋人をつくる経済的な余裕もなくて、ずっと無理してきました」(Bさん)

 帰省するたびにUターン就職への意志が強くなったというBさん。すでに地元から通える企業に内定が決まっている。

「やっぱり、地元に帰ると自然も豊かですし、古くからの友達とも会えて安心しますね。三宮とかに出れば、東京と同じようなものが揃いますし。家賃は東京よりも、ずっと安く済むし、将来的にマイホームを手にすることだって夢ではないでしょう。

 関西圏での就職は、東京都比べて少し収入は下がるかもしれないけど、その分、支出も減ります。貯蓄もできずに疲弊しながら東京で戦うよりも、持続可能な生活を選ぶことが、ベストだと思ったんです」(同前)

 東京には若者が流入し続けているが、生活コストが高く、それなりの収入がなければ、住み続ける街としてはハードルが高い側面もある。そこに昨今の物価高が拍車をかけている。無理をしながら都会で働くよりも、地元企業への就職を選び、お金と時間に余裕を持った持続可能な暮らしを選ぶという価値観も、じわじわと浸透していくのかもしれない。

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