現実から目を背けず、できるだけ楽しく、有意義に
また、親が死ぬより友人が死ぬほうが悲しい、と聞いたことがあります。親の死はいずれ来るものだとわかっているから覚悟もある。でも、同年代の死は、そのまま自分の死への前兆です。不安もあるけれど、何より寂しい。私も仲のいい同級生が亡くなった時は衝撃でした。そんな現実が実際に迫ってくるのが70代です。
将来おむつが必要になったときのために、下半身の脱毛が盛んなんだそうです。確かにやったほうがいいだろうな、と思う反面、そこまで気を遣わなくてもいいのでは、と逡巡しています。でもそういうことを考える余裕があるのも70代の特権です。
現実から目を背けず、できるだけ楽しく、有意義に。そう考えて実際に行動できるのが、神様から与えられた特別なこの10年間なのです。
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※週刊ポスト2026年7月10日号