先週の日経平均は前週末比1889.18円安
投資情報会社・フィスコが、株式市場の6月22日~6月26日の動きを振り返りつつ、6月29日~7月3日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は前週末比1889.18円安(-2.7%)の69360.88円で取引を終了した。週間5営業日における日中値幅の平均は2433円、23日と26日の下落幅は史上6番目、3番目となるなど、高値圏で非常にボラティリティの高い相場展開となった。週初は、米国とイラン両国が60日以内の最終合意に向けたロードマップで一致したと明らかになり、高値を72831円まで伸ばした。2023年8月から9月にかけて以来の8連騰ともなった。その後は週央にかけて軟化、過熱警戒感が強まる人工知能(AI)・半導体関連株に対する利益確定の動きが優勢となった。韓国半導体株の大幅下落が一極集中相場への警戒感を強めさせる形となったほか、米マイクロンの決算発表を控えていたことも手じまい売り圧力を強めさせたようだ。
警戒されたマイクロンの決算だが、売上高、利益ともに市場予想を大きく上回るものとなり、6-8月期の売上高見通しも市場予想を上回った。高い期待をさらに上回る好決算がサプライズとなり、25日の市場ではAI・半導体関連が買い直され、史上4番目の上げ幅を記録した。原油相場の下落が続いたことで、出遅れセクターにも資金が向かう流れとなった。ただ、週末は一転してAI・半導体関連株中心に大幅安となる。米ハイパースケーラーの株価下落、オープンAIのIPO延期検討報道などが懸念材料視された。韓国半導体株があらためて売り直されたことで、東京市場も下げ幅が広がっていく動きとなった。なお、ホルムズ海峡を巡る不透明感から原油相場が反発したことも弱材料視される。
目先はAIラリー継続の有無が焦点となってこよう。上値追いに躊躇していた投資家にとっては、AI関連株の格好の押し目買い局面へとつながる可能性もある。6月末にかけては海外年金資金のリバランスの動きが強まり、ここまで上昇してきたAI関連株には利益確定の動きが優勢になるとの見方もあっただけに、健全な調整とも受け止められる余地はあろう。ただし、韓国半導体株下落のきっかけとなったSKハイニックスのHBM生産縮小、DRAMへの生産シフト計画報道だが、これは、コスト増に伴うハイパースケーラーの利益率圧迫、今後のメモリ価格の上昇抑制を意識させるものと考えられる。また、オープンAIのIPO延期報道は、機関投資家のAI投資需要減退を想起させるものとも捉えられよう。このため、7月以降、年金資金のAI関連株買いが期待通りに盛り上がるか疑念は残る。小幅調整の段階におけるAI関連株への押し目買いには慎重な対応が必要とされよう。なお、26日に日経平均は大幅下落となったものの、プライム市場では約6割の銘柄が値上がりとなっており、短期的にはこうした出遅れ銘柄への関心を高めておきたいところ。
