1年前と何が変わったのか(時事通信フォト)
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)が6月25日に定時株主総会を開いた。この1年、同社は大きな飛躍を見せ、時価総額は国内首位に立った。総会で太田裕雄社長は「これまでと明らかに違うビジネスモデルが今、成就している」などと語っている。1年前と比べて、株価や業績、株主の状況などは、どう変わったのか。
1年前の総会と何が変わったのか
2025年6月の第7期総会から1年。今年の第8期総会では、会社の置かれた前提が大きく変わった。太田裕雄氏は2026年4月に社長執行役員に就任し、本総会の取締役候補者では新任扱いとなっている。
同社は、2026年3月期について、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益のいずれも過去最高を達成した。背景にあるのは、AI用途のデータセンター、エンタープライズ向け需要だ。特に、フラッシュメモリ市場がAIによる新たなフェーズに入ったと説明している。
株価急騰は総会議案にも及んだ
1年間の変化を最も端的に示すのは株価である。第7期総会当日の2025年6月27日の終値は2523円。それが2026年6月25日は10万3850円で、約41.2倍になっている。
ただし、株価の変化を業績が改善したという理由だけで説明するのは、適切ではないかもしれない。売上や利益は確かに伸びたが、市場評価の変化はそれ以上に大きい。実績の改善に、将来収益への期待が重なっていると見た方が自然だろう。
株価急騰の影響は、総会議案にも表われた。株式報酬制度では、当初「合理的に実現し得る最高値」として4000円を想定していたが、現在はそれを大きく上回る水準となっている。株価上昇は、報酬制度の前提まで動かしたわけだ。
業績はどこまで飛躍を裏づけたか
売上収益は、2025年3月期の1兆7065億円から2026年3月期の2兆3376億円に、純利益は2723億円から5545億円へ増加した。
業績の伸びの中身は、単なる数量増ではない。決算短信では、生成AI用途を中心としたデータセンター向け需要により、平均販売単価の大幅な上昇や出荷量の増加が増収につながったと説明されている。特に2026年3月期第4四半期は、出荷量が減少したものの、平均販売単価の上昇で売上収益が増えている。需要の強さだけでなく、単価と需給がどこまで保たれるかは引き続き注視したい。
※本記事は一部に生成AIの技術を活用しています。
