ミライトレイズ株式会社代表取締役・古川大策氏
資金繰り悪化、不渡り、金融機関の貸しはがし──「企業倒産」にそんなイメージを持つ人は少なくないはずだ。だが、昨今の倒産は従来とは違い、その理由や背景が多様化している。「令和型倒産」を体験した元経営者が実態を告白した。
「前社長の父が突然蒸発」企業経営の“ど素人”が跡継ぎに
世間的には「順風満帆」に見えた“跡継ぎ息子”が突然破産に追い込まれた例もある。古川大策氏(ミライトレイズ株式会社代表取締役・36)が語る。
「書店や教科書販売、ネットカフェ事業を展開していた前社長の父が、業績の悪化で突然蒸発。2018年に私が会社を継承することになりました。商社勤務を経て家業の社員として働いていたものの企業経営については“ど素人”。喫緊かつ最大の課題は会社の立て直しをどうするかでした」
事業の一つだった「ネットカフェ」は比較的順調。そこで古川氏は「起死回生」を図る。
「父の代からお付き合いのある金融機関から7000万円の融資を受け、残った書店を『ブックカフェ(書店とカフェの融合店)』に業態転換しました。こうした業態は、当時、都心で流行の兆しがあり“これならいける!”と確信していました」
目論見どおり、2020年2月末に開店したブックカフェは繁盛店となった。だが、わずか1か月後に想定外の事態が発生。
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