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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「約5時間かかるし、料金も高いのになぜ?」東京~博多間の移動に飛行機ではなく新幹線を選ぶ人の事情

京都・大阪に途中下車、JR西日本の株主優待も活用

 飛行機の場合、羽田→福岡は、安ければ8000円台、通常時は1万2900~1万7000円ほど。それが、繁忙期は2万円台に跳ね上がる。新幹線だと東京→博多でのぞみ指定席の料金は2万3810円。ただ、I氏は、JR西日本の株主優待を活用します。

 JR西日本の株主優待は、100株で1枚もらえる(※長期保有で追加発行あり。保有株数が増えれば発行枚数も増える)のですが、これを使うとJR西日本管轄の乗車券と特急券が半額になります。

 よって、JR東海管轄(東海道新幹線)の東京→新大阪は正規料金で購入し、JR西日本管轄(山陽新幹線)の新大阪→博多は株主優待を使って半額にする。この場合、東京→新大阪(1万4720円)と、半額になった新大阪→博多(8010円)の合算で合計2万2730円となり、通常の2万3810円より安くなる。ただ、これだとそこまでお得に感じないかもしれない。

 だからこそI氏は、博多へ行く前に京都観光や大阪観光をするなど「途中下車」を楽しむようにしているわけです。

 大阪や京都で観光をし、そのまま博多へ翌日などに移動する場合、新大阪→博多(のぞみ指定席・通常期)指定席は本来1万6020円のところ、株主優待を使えば半額で済むわけで、これならかなりお得です。京都観光をする場合は、京都→新大阪は在来線で移動しますが、新快速なら、30分程度で着く。他にも、「EX早特」等、綿密な準備をしたうえでチケット購入すれば、安くすることは可能です。

 I氏は新幹線の利点をこうも語ります。

「私はとにかくスマホ依存症みたいなところがあり、飛行機だと(モバイル通信が使えず機内Wi-Fiも途切れがちで)思うようにネットが使えず暇つぶしがしにくいんですよね。だから新幹線の方が好き。電源もありますし。まぁ、本気で急いでいる時は飛行機にしますが、新幹線で博多まで行くの、案外快適ですよ~! 敢えて関西の観光も含めたりもできますし」

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『それってホントに「勝ち組」ですか? 現代格差の読み解き方』(鹿砦社)。

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