子どもの投資は「推し」の会社を応援する気持ち
私のアカデミーの子どもが投資を楽しんでいる様子を見ていて、感じたことがあります。子どもの株式投資は、何より「その会社を応援したい」という気持ちから、投資をしているのだということです。プロジェクトやアイデアに共感した人々に募金をお願いする「クラウドファンディング」と近いかもしれませんが、投資はちゃんと株価で還元されて資産になることが大きな違いでしょう。
どちらかというと、いわゆる「推し活」と同じ応援のマインドが、子どもの投資の動機になるのかもしれません。自分が推している会社の株式なら、買ってもいいし楽しいと思えます。商品やサービスなどのよさを知っているので買いやすく、そもそも「好き」という応援する気持ちがあるので、株価が上がればうれしいし、下がれば「頑張れ!」と応援して、儲けなど気にせずに長期でホールドし続けられます。
投資の神様といわれ、世界屈指の投資家であるウォーレン・バフェット氏は、アマゾン共同創業者のジェフ・ベゾス氏から「あなたの投資戦略はとてもシンプルなのに、なぜみんな真似しないのですか?」と問われ、「誰も“ゆっくりお金持ちになりたい”とは、思わないからだ」と答えたそうです。投資で得た利益をさらに投資に回し、雪だるま式に利益が増えていくことを「複利効果」といいますが、投資にはこの効果があります。
当然、運用期間が長いほどその効果は大きくなるため、買った株式や投資信託などの金融商品は、長期的に持つほうが有利といえます。子どもはそんなことは知らないでしょうが、小さい頃から投資をしていることで、知らず知らずのうちに複利効果を得ることになるのです。
また、株式投資をすると、株主が子どもでも、その会社の決算報告や配当金などの通知が届きます。そうした書類が自分宛てに送られてくることも、大人になったような経験ができて、子どもにとってはうれしいメリットと感じるようです。なかでも株主総会は、100株など単元株で持っていれば、子どもの株主でも参加できます。「株主総会」は、大人の株主でもちょっとドキドキするイベントですから、子どもの目線で見れば、推しのライブみたいなものでしょう(笑)。
子どもの持つ「時間」は長く、それは投資で資産づくりをする強い武器になります。そのうえ、純粋な気持ちで投資を楽しめるのであれば、子どもはむしろ、大人よりも投資に向いているのではないかと思えてきます。子どものうちに始めれば、投資は値動きするものだから、短期よりも長期で持つほうが有利という価値観もしっかりと作られるでしょう。儲けばかり気にしがちな大人は、子ども投資家を見習わなければいけません。