家庭の状況に応じて「繰り下げ」のやり方も変わってくる(写真:イメージマート)
老後生活を支える大きな柱となる年金。いったん受け取り始めると金額は変わらないと考える人が多いが、実は受給額を増やす方法が複数ある。今すぐにチェックしたい「年金最大化」の方策を専門家が指南する。【年金を最大化する知恵・全3回の第3回】
「2階部分を繰り下げ」だと損をする?
配偶者が年下でまだ年金受給が始まっていない場合、金額を増やす知恵がある。それが「部分的な繰り下げ」だ。
年金は65歳から受給開始を遅らせる「繰り下げ」をすると、月ごとに受給額が0.7%増える。70歳まで繰り下げると毎月の年金は42%増、75歳なら84%増となる。厚生年金に加入してきた人は、「1階部分(老齢基礎年金)」と「2階部分(老齢厚生年金)」から成り、1階と2階のどちらかを選んで繰り下げることが可能だ。年金制度に詳しい社会保険労務士の星川秀幸氏が解説する。
「年金の繰り下げ受給を検討する人には1階部分を65歳から受け取り、金額が大きい2階部分を繰り下げるケースが多いのですが、人によっては損する場合もあります」(以下「」内同)
年金未受給の配偶者がいる場合、「加給年金」との組み合わせで「老齢基礎年金の繰り下げ」が有利になる可能性もあるという。
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