パチスロ『L戦国乙女5』の筐体左下にあるイヤホンジャック。有線イヤホンのみが使用可能
パチンコホールと言えば、とにかく“うるさい”というイメージが抱かれやすい。たしかにパチンコ・パチスロの効果音やBGMが鳴り響き、会話をするのも難しいくらいのホールは珍しくない。そうしたなかで徐々に増え始めているのが、イヤホンジャックを搭載した遊技機だ。パチンコ・パチスロの音をイヤホンで楽しむためのイヤホンジャックは、ユーザーにどんな遊技体験を提供しているのだろうか。
魅力を増してきた “音”が楽しめなかった
業界初のイヤホンジャック搭載パチンコ『P アズールレーン THE ANIMATION 異次元トリガー79ver.』(京楽)が登場したのは、2025年8月のこと。同機種のイヤホンジャック搭載バージョンが京楽の直営ホールにてフィールドテストとして設置され、全国のホールでは、イヤホンジャック非搭載機が導入された。
全国的に導入された初のイヤホンジャック搭載のパチンコ機は、2025年10月発売の『Pスーパー海物語IN沖縄6』(三洋物産)だ。その後、同じく三洋物産から発売されたパチンコ『eまわるん超ワープ ギンギラパラダイス VIVA FESTA』、パチンコ『e魔法少女リリカルなのは』、パチスロの『Lアクダマドライブ』などにもイヤホンジャックが搭載されている。さらに、平和のパチスロ『L戦国乙女5』にも搭載された。
パチンコ・パチスロにイヤホンジャックが搭載されるようになった背景について、パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。
「昨今の遊技機は、大きな液晶画面を搭載し、映像と音で楽しませるものが圧倒的に多い。そして、大当り中やボーナス中などに楽曲が流れるケースも増えており、その音楽もまた魅力になっています。
ただ一方で、効果音などがものすごく派手になっていく傾向もあり、ホールのあらゆるところからそういった音がランダムに流れてくるので、自分が打っている台の音がわかりにくい側面もあります。台の音量は自分で設定できるようになっているので、大きな音量にして遊技することもできますが、そうすると今度は周囲のお客さんの迷惑になる。つまり、音を楽しむことが重要なのに、ホールでは音があまり楽しめない現実があるんです。だからこそ、遊技機にイヤホンジャックが搭載されれば、そこに自前のイヤホンを差し込んで、音を存分に楽しめるわけです」(以下「」内同)
現時点でホールに導入されているイヤホンジャック搭載の遊技機では、有線イヤホンのみの対応で、Bluetoothでワイヤレスイヤホンを接続することはできない。
「メーカーではBluetooth対応の遊技機の開発も行われているようです。近いうちにBluetoothでイヤホンと接続できる遊技機も登場するのではないかと言われています」
しかし、実際に遊技機のイヤホンジャックにイヤホンを差し込んで打っているユーザーは多くないようだ。
「現状ではまだまだ一部の機種にしかイヤホンジャックが搭載されていないというのもありますが、搭載機を打っているユーザーのうち、イヤホンジャック使用率は1割にも満たないと思います。そもそもワイヤレスイヤホンが主流の今の時代に、有線イヤホンを持っていないというユーザーも多いでしょう。ホール側がイヤホンを貸し出すといったことも可能でしょうが、衛生面、コスト面などのハードルもあります」
