スマホ依存からどう脱却するか(イメージ)
仕事の合間や帰宅後、つい手に取ってしまうスマートフォン。XやInstagram、TikTokなどを眺めているうちに、気づけば時間が溶けていた──。そんな経験を持つ人は少なくないだろう。こうした無意識のSNS利用を断ち切る手段として、いま注目されているのが「タイムロッキングコンテナ」と呼ばれるアイテムだ。
これは設定した時間が経過するまで中身を取り出せない仕組みのケースで、スマホに限らず、お菓子、ゲーム機、タバコなどを入れて使用することができる。スマホ依存を克服したい人や、子育て世代のデジタルデトックスアイテムとして、徐々に人気が高まっている
育休をきっかけに「SNS断ち」を決断
都内の大手民間シンクタンクに勤める男性・Aさん(30代)は、今年の春に子どもが生まれ、育休期間に入ったことをきっかけに、このアイテムを購入した。
「正直、育休に入るまでは、そこまでSNSは見ていなかったんです。朝7時半に家を出て帰宅は23時頃。自由にスマホを触れるのは、ほとんど通勤時間くらいでしたね。野球のゲームアプリをしたり、その日の試合を追いかけたり……。
それが、育休期間に入って自宅にいるようになってから、Xを見るようになってしまったんですよね。家事の合間にダラダラとスクロールしていたら、本当に数時間経っていた。妻のサポートと子育てで疲れるなか、ネガティブ情報ばかりが流れてくるXを見て、明らかにメンタルが悪化したんです」(Aさん)
Aさんが「メンタルが悪化した」と語るのは、レコメンドされてくる子育て関連情報に振り回されてしまったからだという。
「Xとインスタで、何気なく子育て関連の検索をしていたんです。そしたら、その日からレコメンドされる情報が『赤ちゃん』や『子育て』ばかりになって……。うちの子は夜泣きをすごくするのに、他人の子は静かに寝ているらしい。うちはこんなに苦労しているのに、こんなに優雅に子育てしている一般人がいる……。
自分はSNSにメンタルを左右されるような人間だと思っていなかったのに、見ているうちに、すごく他人の家庭と自分の家庭を比較するようになってしまったんです。それで、もう物理的にスマホを隔離しないとダメだと思い、ネット通販でロックボックスを注文しました。結果的に大満足ですね。『意志より装置だ』と確信しました」(同前)
