大家ならではの苦労も(フリーアナウンサー・櫻井知里氏)
不動産投資の世界では、会社員や住み込みアルバイトからスタートし、10億円を超える資産を築く“メガ大家さん”が現われている。凄腕の大家は、どのようにして巨額の資産を築き上げたのか。不動産投資の熱が高まる今、その極意を聞いた。
不動産投資額が急増
「大家さん」と聞けば、代々受け継いだ土地にアパートやビルを建て、賃貸経営をする地主や資産家の姿が思い浮かぶ。しかし今、不動産業界では従来のイメージとは異なるタイプの「大家」たちの存在感が増している。背景にあるのが昨今の不動産市場の活況だ。
「2025年の不動産投資額は前年比3割増の6.5兆円。円安を背景に海外投資家の投資額が増えているが、国内投資家による投資額も前年比3割近くの伸びで3兆円に迫った。所有権を小口化した個人投資家向けの取引も大きく伸びている」(経済誌記者)
インフレの追い風も大きい。簡単には上げられないとされてきた賃料だが、「マンション賃料インデックス」によると、今年1~3月の東京23区の賃料は14四半期連続で過去最高値を更新。特にファミリータイプの物件が前年同期比10%以上も値上がりしている。
しかし、オーナーとして安定的に賃料収入を得る不動産投資のハードルは高いのも事実だ。不動産投資には、たとえば物件の選定、金融機関からの借り入れ、空室問題など、さまざまな壁が立ちはだかる。それらを乗り越えても、今度は大家業ならではの辛さが待っている。
自主管理物件で知る管理会社の大変さ
不動産投資歴11年のフリーアナウンサー・櫻井知里氏は、憧れのアパート経営を始めて早々に入居者からのクレームに直面した。
「新築物件では建物の引き渡し前に『施主検査』がありますが、意味がわからず写真を撮るだけで終わらせてしまいました。壁紙の剥がれやドアの建て付けの悪さなど、入居者さんから施工不良を指摘されて初めて気が付きました。勉強不足による失敗です」(櫻井氏)
