1975年、発売当初の「やきそば弁当」(提供写真)
なぜ、「北海道限定」にこだわるのか
本州でもスーパーなどの企画や北海道のアンテナショップで購入できるが、販路を拡大する計画はないのか。
「もともとやきそば弁当は、1975年8月の発売当初、あくまでも本州での販売で、北海道では発売していませんでした。その後、1976年2月に北海道で発売するにあたり、北海道の皆様の嗜好に合わせて麺やソースを改良したところ、ご好評をいただき、北海道に根付いた商品となったという経緯があります」
なんと、販路拡大も何も、そもそも本州から北海道へ持ち込まれ、そこで根付いたというのだ。
「他地域では時代の変化や市場環境に合わせて別ブランドの商品へ移行しましたが、『やきそば弁当』は企画から開発・製造・販売まで北海道で行い、北海道の皆様の嗜好に合わせた商品づくりを続けてまいりました。長年にわたるご愛顧により、北海道を代表する即席麺ブランドの一つとして育てていただいたと考えております。
また地域限定商品であるからこそ、北海道のお客様にとって親しみや特別感のあるブランドであり続けるということでもあると思います。全国展開を行う予定はございませんが、これからも北海道に根差した商品として、多くのお客様にお楽しみいただけるよう取り組んでまいります」
そんな「やき弁」は新千歳空港でも売っている。
「おみやげ需要について、当初から主な目的としていたわけではありませんが、北海道限定商品であることから、道外の方へのおみやげとしてもご利用いただく機会が増えてきました。現在では、ご自宅用はもちろん、おみやげとしてもお楽しみいただいている商品であると認識しております」
「他にはない魅力」があり、地域限定にすることで地元の人に愛され、他地域の人からは興味を持たれる巧みな商品設計と販売戦略。見かけたらぜひ手にとってみたい。
