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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

上場企業の8割超が導入する「従業員持株会」との付き合い方 購入時に会社が5~10%の奨励金を上乗せするケースが多い一方で、給与と資産が一社に集中するリスクも念頭に

給与も資産も同じ一社に集中してしまうリスク

 一方で、絶対に忘れてはいけないリスクがあります。それは、給与も資産も同じ一社に集中してしまうことです。もし勤務先の業績が悪化したらどうなるでしょう。給料が下がるうえに、持っている自社株の価値も同時に下がる。最悪の場合、会社が倒産すれば、仕事(収入源)と資産を一度に失うことになります。

 これは決して大げさな話ではありません。過去には、証券会社やゼネコンの破綻で、評価額1000万円の自社株が10万円になってしまった例もあります。給与という人的資本と金融資産が同じ会社に集中する怖さは、株価が好調なときほど忘れられがちです。

上手な付き合い方

 では、どうすればいいのか。答えは、持つのはいいが、金融資産全体の一部にとどめることです。自社株はあくまで資産の一部分。土台となる部分は、NISAを活用して幅広く分散された投資信託でつくるのが賢明です。勤務先とは別の投資先を持つことで、どちらかが不調でも、もう一方が補ってくれます。

 勤務先がいい会社だと思え、自分の頑張りで企業価値を高めたいと思うなら、自社株を持つことには意味があります。ただし「卵を一つのカゴに盛らない」という分散の大原則だけは、しっかり守っておきたいですね。

今回のまとめ

・奨励金や再投資など持株会はお得な面が多い!
・ただし給与も資産も一社に集中しては倒産時に両方失うリスクがある
・自社株は資産の一部にとどめ、NISAでの分散投資を土台にしよう

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

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