キオクシアHDの太田裕雄社長
一時の日本株急騰の牽引役として注目されたキオクシアホールディングス(HD)。上場から1年半ほどで約70倍という株価上昇を見せたが、その後に大きく値を下げ、一時は高値の3分の1の水準となった。そうしたなかで7月31日には今期の第1四半期決算が発表されたが、現在地をどう捉えるべきか。投資情報会社・フィスコ(アナリスト・中村孝也氏)が分析する。
第1四半期決算は主要指標がすべて過去最高
キオクシアHD(東証プライム・285A)の2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)決算は、売上収益1兆7671億円(前四半期比+76.2%、前年同期比+415.5%)、Non-GAAP営業利益1兆3262億円(前四半期比+121.4%、前年同期比+2833.2%、マージン75%)と主要指標がすべて過去最高かつガイダンスを超過しました(ガイダンスは5月15日に発表されており、売上収益:1兆7500億円、Non-GAAP営業利益:1兆3000億円)。
出荷量はわずかに増加、販売単価が前四半期比で約70%上昇し、業績を牽引しています。データセンター・エンタープライズ向けがAgentic AI需要を背景に牽引し、SSD&ストレージ(PC、データセンター、エンタープライズ向けSSD・メモリ製品)が売上の66%を占めました(2026年度通期では58%)。あわせて2026年10月1日付の1株→3株の株式分割と、上限8000億円(3000万株)の自社株買い(8月3日~10月30日)も発表されています。
2027年3月期第2四半期(2026年7~9月)のガイダンスは、売上収益2兆3900億円(前四半期比+35.2%、前年同期比+433.1%)、Non-GAAP営業利益1兆9000億円(前四半期比+43.3%、前年同期比+2078.9%、マージン79.5%)です。「エージェンティックAIの普及拡大を背景に、NAND需要はさらに力強くなる。まだ立ち上がりだ」という決算説明会における会社側の発言が報じられるだけあって、引き続き力強い成長が見込まれています。
