急騰からの急落で注目集めたキオクシアの先行きは
一時の日本株急騰の牽引役として注目されたキオクシアホールディングス(HD)。上場から1年半ほどで約70倍という株価上昇を見せたが、その後に大きく値を下げ、一時は高値の3分の1の水準となった。そうしたなかで7月31日には今期の第1四半期決算が発表された。現在の株価水準は割高なのか、割安なのか。妥当な水準の「目標時価総額」を投資情報会社・フィスコ(アナリスト・中村孝也氏)が試算・解説していく。
株価が乱高下した背景
7月31日に発表された2027年3月期第2四半期(2026年7~9月)のガイダンスは、売上収益2兆3900億円(前四半期比+35.2%、前年同期比+433.1%)、Non-GAAP営業利益1兆9000億円(前四半期比+43.3%、前年同期比+2078.9%、マージン79.5%)です。「エージェンティックAIの普及拡大を背景に、NAND需要はさらに力強くなる。まだ立ち上がりだ」という決算説明会における会社側の発言が報じられるだけあって、引き続き力強い成長が見込まれています。
一方で、キオクシアの株価はピークから急落しました。2026年1月6日の年初来安値1万945円から、6月22日の上場来高値11万2700円まで、約10倍に上昇しましたが、7月2日、SKハイニックスがNAND新工場への投資の発表し、NAND市場の将来的な供給過剰懸念が意識されたことをトリガーとして下落が始まりました。7月28~29日にはSKハイニックスの決算という「業界内の先行指標」の受け止められ方(高い伸びであったものの、コンセンサスに届かなかった)を巡って乱高下しました。一時4万円を割り込んだ株価は現状、5万円前後で推移しています。この株価水準をどう捉えるべきでしょうか。
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