先週の日経平均は前週末比3107.09円高
投資情報会社・フィスコが、株式市場の8月10日~14日の動きを振り返りつつ、8月17日~21日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は前週末比3107.09円高(+4.7%)の68713.80円で取引を終了した。週を通しての上昇となっている。前週末の米雇用統計では雇用者数が予想外の減少となり、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退。米国株高を受けて、週初から人工知能(AI)・半導体関連を中心に買いが優勢の展開となった。祝日明けの12日も、米半導体株高を映して続伸となり、同日にはTOPIXが1か月ぶりの最高値更新を果たした。韓国株の上昇も追い風になったとみられる。米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化も米ハイテク株の押し上げ要因となり、13日もマドを開けての上昇となったが、政府が日米協調の為替介入の効果を維持する観点から早期の利上げを支持と伝わり、上値はやや抑えられた。
週末14日も4日続伸の展開で、一時は約1300円の上昇となる。米生産者物価指数(PPI)が市場予想を下振れたことでインフレへの警戒感が和らぎ、雇用統計、CPIの結果と合わせて、一段と利上げ懸念が後退する形となった。とりわけ、米国市場でメモリー関連株が上昇したことで、朝方はハイテク株中心に買い進まれる動きとなった。ただ、週末要因もあって、徐々にAI・半導体関連には戻り売りも優勢となったため、高値からは伸び悩んで先週の取引を終えている。
週末の東京市場では、AI・半導体関連が総じて伸び悩んだが、13日の米国市場でもSOX指数は伸び悩んで取引を終えていた。同日に好決算を発表したアプライド・マテリアルズも時間外では売りが優勢となっており、あらためて市場の半導体株に対する期待感の織り込みが意識される状況でもある。足元のSOX指数の動向次第では、同指数の12500ポイントレベルの節目意識が強まる可能性もある。今週の国内市場におけるAI・半導体関連の動向を占うものとなろう。そもそも米国では、来週にエヌビディアの決算発表とジャクソンホール会合を控えている。今週はいったん様子見ムードが強まりやすくなる公算だ。
先週で4-6月期の決算発表は一巡し、今週以降は個別物色の手掛かり材料が極端に減少することになる。テーマ物色の流れが強まることで、AI・半導体関連は一極集中的に買われる動き、あるいは、一斉に崩れる動きとなる可能性が高い。ただ、AI関連株軟化の中でも、日経平均は調整を強いられそうだが、対照的な動きとなりやすい非AI関連に物色が向かうことで、市場ムードは大きく悪化しないとみられる。今週の米国市場では、ホームデポ、ターゲット、ウォルマートなど、個人消費関連銘柄の決算発表が多い。関連株物色の流れが強まるようであれば、東京市場でも非AI銘柄となる小売セクターなどに注目が向かいやすくなろう。ほか、ここまでの決算発表を受けて、出尽くし感が先行した銘柄、業績悪化で大きく下落した銘柄などの押し目買いの動きなどにも注目しておきたい。
