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キオクシアほか、AI・半導体関連株の乱高下は「熱狂とレバレッジの巻き戻し」…投資のプロが読み解く「過熱の反動」の先行き 考慮すべきは“ITバブル崩壊後に巨大IT企業が育った”市場の歴史

今後の相場をどう見るか(写真:イメージマート)

今後の相場をどう見るか(写真:イメージマート)

 一時は上場から1年半足らずで株価70倍という驚異的な急騰を見せたキオクシアホールディングスだが、その後に一転して急落し、一時は最高値から3分の1近い水準まで値を下げた。中国のメモリ増産計画による値崩れへの警戒も重なり、半導体株は不安定な値動きが続いている。7月31日に発表された決算見通しでは、第2四半期(7~9月期)の純利益が前年同期比31倍の1兆2700億円になる見通しが示されたが、市場予想平均(QUICKコンセンサス)の33倍・1兆3431億円には届かなかった。急騰と急落を経た株式市場で、次に狙うべきポイントはどこにあるのか。グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏に見通しを聞いた。

 キオクシア株は6月下旬に高値を付けた後、7月には急落局面に見舞われたが、戸松氏によれば、その直接の背景は業績悪化ではなく、AI関連メモリ株全体を覆っていた過熱の反動だとみられるという。震源は韓国のSKハイニックスやサムスン電子をめぐるレバレッジ投資の巻き戻しにあり、日本国内で膨らんでいた信用取引の積み上がりがその値動きを増幅させた構図だという。中国メモリ勢の増産観測や、直前に出た特許訴訟の評決なども重なり、悪材料が一時に集中した格好だった。

短期は乱高下、長期はAIの実需が支える

 では今後の相場をどう見るべきか。戸松氏はまず、大前提をこう語る。

「私の見方を整理すると、短期の値動きは『熱狂とレバレッジの巻き戻し』で乱高下は避けられない。ただ、長期の趨勢は『AIという実需のメガトレンド』が支える。この2つを分けて考えることが重要です」(以下、「」内のコメントは戸松氏)

 再上昇を期待できる材料としては、業績自体が絶好調であることが大きい。2026年分のNAND生産枠はすでに完売しており、需給の逼迫は当面続くとの見方が業界の主流だという。10月に予定される東証の指数入れ替えでパッシブ資金の流入が期待される点や、急落の主因がレバレッジの巻き戻しであれば投げ売りの一巡とともに需給が改善に向かう点も追い風になり得る。

次のページ:【表】戸松信博氏が注目する銘柄

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