50歳の年収が30代よりも下がるという現象も起こり得るという(写真:イメージマート)
年齢を重ねれば給与も上がる――。日本企業で長く前提とされてきた賃金のかたちが、成果主義の広がりなどによって変わってきているという。人事ジャーナリストの溝上憲文氏は、会社によっては「50歳の年収が30代よりも下がる」という現象も起こり得ると指摘する。
「日本企業の賃金体系は年功序列で、22歳で新卒入社したら賃金カーブが55歳くらいまでなだらかに上がっていくという構図だったのですが、2000年以降はその構図が崩れてきました」
背景にあるのが成果主義や経験者採用(中途入社)の広がりだという。年功序列の賃金体系は、新卒一括採用と終身雇用とセットで考えられてきたものだが、その前提が変わってきているわけだ。年齢や勤続年数を基準に給与が上がる仕組みから、能力や成果に応じて報酬を決める仕組みに移ることで、年齢と給与の関係も変わる。
成果主義を徹底すれば「50歳<30代」も起こり得る
溝上氏はこう続ける。
「成果主義を徹底すると、年齢や社歴が関係なくなり、原理的には賃金カーブがフラットになる。会社によっては、中途入社する人には能力や成果に合わせて年収を設定しますので、50歳の年収が30代よりも下がるという現象も起こり得るでしょう。
