未来のために動かしていく感覚を持てるかどうか
この違いは、大人になってから、収入の差として表れます。貯金だけという選択肢は、安全に見えて、実はとてもリスクの高い考え方です。なぜなら、社会は常に変わり続けるからです。物価が上がって働き方が変わり、収入の形も変わる中で、お金の知識がなければ、対応することができません。
子どもを守るために必要なのは、「貯めなさい」という言葉だけではありません。お金がどのように動き、どうすれば増え、どうすれば守れるのかという全体像を伝えることです。
貯金はスタート地点でありゴールではありません。お金をただ貯めるのではなく、未来のために動かしていく感覚を持てるかどうかが、これからの時代を生きる子どもたちの大きな分かれ道になります。
また、私の場合、子どもとお店に入ったときに、賃料や坪単価、スタッフは何名で原価はいくらくらいだろうか、5年後お店が存続しているかなども話題にし、株の配当や不動産関連の話題も積極的に話すようにしています。投資はお金以外の無形のものにも向けています。一緒にホテルで紅茶を飲んだり、茶道を学ばせたりもしています。成長してきた娘は、美術館や歌舞伎、テーブルマナーや紅茶の講座に自分のお小遣いで通うようにもなりました。
単に貯金するだけよりも、教養が身につく習慣に目を向けられるようにコミュニケーションをとっていくことも、余裕があればとても大切なことだと思います。
※新井亨・著『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
新井 亨(あらい・とおる)/サブスクD2C総研株式会社代表取締役。ARAIインベストメント合同会社代表社員。株式会社Telemarketing One代表取締役。株式会社RAVIPA(東証「TOKYO PRO Market」上場)代表取締役社長。英国ウェールズ大学MBA修了。中国・北京へ留学、現地で富裕層向け美容室事業、貿易事業、不動産事業など複数事業を成功へ導く。2024年には東京証券取引所へ新規上場を果たす。サブスク事業などクライアントのマネタイズ実績累計1000億円以上。国内外の華僑ビジネスにも深く精通しており、「華僑経営オンラインスクール」塾長でもある。サブスクP2C通販プロデューサーとして多くの有名インフルエンサーなどの商品企画販売も行っている。