わかりやすい決算説明資料から読み始めるのも1つの手(写真:イメージマート)
「株を買うということは、その企業のオーナーになるということ」。そう語るのは、会社員時代に元手300万円で株式投資を始め、2026年2月に資産17億円超えを果たした億り人・シケモク投資家さん。彼が有望銘柄を見つけ出す際に重視するのが、上場企業に提出が義務付けられている「有価証券報告書」だという。
100~200ページを超えることも珍しくない、投資家にとっての“企業のカルテ”とも言える有価証券報告書だが、膨大なページのどこに目を凝らせば“お宝銘柄”を見つけられるのか。シケモク投資家さんが投資判断に活かすための「読み方」と注目すべきポイントを解説する。
億り人に導いた自身の投資手法を公開した話題の新刊『サラリーマンが株で4億円。FIREして今17億円』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して紹介する。
最初の1ページ目からじっくり読むのが理想
有価証券報告書は投資家保護のために法令により開示が義務付けられている書類で、決算説明資料などと比較しても内容の信頼性が高く(虚偽記載には刑事罰があります)、投資家として一番重視して読むべきものだと私は考えています。
株を買うということは、その企業のオーナーになる、ということ。全部を買うか、その一部を買うか、という違いはあるものの、その企業の一部を買う場合であっても有価証券報告書を最初の1ページ目から細かい注記まで含めて、じっくり読むのが理想だと思います。
少なくとも私は全ページを紙にプリントアウトして、赤ペンや蛍光ペンでチェックしながら読んでいます。読みながら、疑問点や気になった点をメモしていき、あとで調べて疑問を解消するようにしています。
ただ法律にのっとった“お堅い”資料なので、投資初心者の方にはかなりとっつきにくいかもしれません。
YouTubeのIR動画、社長インタビューも活用
その場合は主にMicrosoft社のPowerPoint(パワーポイント)を使って図表も入れて作成されているので、わかりやすい決算説明資料から読み始めてもいいでしょう。また、YouTubeにIR動画や社長インタビューなどがアップされていたら、それを最初に観てみるのもいいでしょう。
有価証券報告書の構成
有価証券報告書は第一部【企業情報】がメインコンテンツです。
・第1【企業の概況】
・第2【事業の状況】
・第3【設備の状況】
・第4【提出会社の状況】
・第5【経理の状況】
※BS(バランスシート、貸借対照表)、PL(損益計算書)、CS(キャッシュフロー計算書)の財務三表とその【注記事項】はここに掲載
・第6【提出会社の株式事務の概要】
・第7【提出会社の参考情報】
その後に第二部【提出会社の保証会社等の情報】、監査報告書、内部統制報告書、確認書という構成で作られています。
有価証券報告書は金融商品取引法第五条で上場企業に提出が義務付けられた書類ですので、上記の構成はほぼ、どの上場企業でも同じです。
以下、住友不動産(8830)の2025年3月期の有価証券報告書から、本文で説明した箇所を抜き取って紹介していきます。
シケモク投資家・著『サラリーマンが株で4億円。FIREして今17億円』(KADOKAWA)より

