実際の冷蔵庫の写真(提供写真)
張本勲さんから佐々木朗希まで…『週刊ベースボール』の“地層”
──ごみの中から、「おおっ」と思うようなものが見つかることはよくありますか。
柴田:ごみの山の中に、『週刊ベースボール』が一定間隔で挟まれている家の片付けをしたことがあります。天井近く、梁のところまで地層のようになっているごみのなかで、いちばん下は1981年に現役引退した張本勲さんが表紙、真ん中くらいにヤクルトの守護神だった高津臣吾さん、一番上が今はドジャースで活躍している佐々木朗希さんだという。
──遺品のお片付けで、住人の生活が浮かんできますね。
柴田:『ワンピース』の新刊が袋に入った状態で置いてあったときは、これを読もうとしていた生前の住人の様子が思い浮かんじゃって、精神的に揺さぶられました。知り合いでもなんでもない人のはずなんですが、そこに生きる意思が見えると、ガツンと食らっちゃいますね。
尿で固まった紙が、柱のようにそびえ立つ(提供写真)
──厳しいお片付け現場には、どんなところがありますか。
柴田:腐乱現場がいちばん、厳しい環境でしょうね。住人が亡くなって発見されたあと、消毒がきちんとされないままこちらで片付ける、ということがたまにあります。
家に入った瞬間、床に真っ黒な影があるので何だろうと思ったら、大量にわいたハエの道ができていたことがありました。片付けねばと奥へ進むと、フローリングが腐っていましたね……。家にはまだまだ新しい家電がいくつもあり、いつものお片付けであればリユース・リサイクルへと回すのですが、腐乱死体のニオイがとれず、廃棄になりました。
【プロフィール】
お片付けブラザーズ/太田プロダクション所属の落合隆治(ぐりんぴーす)と柴田賢佑(六六三六)が共同代表を務める、片付け・不用品回収を行うプロジェクト。2024年に、事務所の先輩・滝沢秀一(マシンガンズ)が手掛ける「ごみプロジェクト」の一環として立ち上げ。“楽しい笑顔のお片付け”をモットーに都内・関東近郊を中心に活動中。柴田賢佑の著書『ごみ屋敷ワンダーランド ~清掃員が出会ったワケあり住人たち~』(白夜書房)が好評販売中。
太田プロダクションの同期芸人・落合隆治さん(ぐりんぴーす=右)と柴田賢佑さん(六六三六=左)が共同代表を務める「お片付けブラザーズ」


