予算を決めておく
まず、ギルティ消費そのものは、決して悪いことではないと思っています。むしろ、生活を切り詰めてまで投資に回す「NISA貧乏」になるより、日々の小さな幸せを大切にするほうが、心も家計も健やかだと感じます。ただし、ひとつだけ注意したいことがあります。それは、一回数百円と安いぶん、罪悪感が薄れて習慣化しやすいこと。週に何度も続けば、月単位ではそれなりの出費になります。少額だから大丈夫という油断が、実は一番の落とし穴なのです。
そこでおすすめしたいのは、ギルティ消費にも予算を決めておくこと。月に何回、いくらまでと枠を決めれば、罪悪感なく心から楽しめます。これは投資の積立額を決めるのと同じ発想です。使うお金と楽しむお金に、あらかじめ線を引いておく。たとえば、ギルティ消費予算分を封筒などに入れておいて、そこから使うようにしておけば、うっかりオーバーも防げます。もしくはPayPayなどに、その月のギルティ予算分だけチャージしておくのもいいかもしれません。
節約も、投資も、そして小さなぜいたくも、大切なのはメリハリです。頑張っている自分へのささやかなごほうびを上手に取り入れて、明日への活力に変えていく。このレポートを読んで、そんなことを改めて考えました。
今回のまとめ
・ギルティ消費の広がりは、自己管理社会への反動と物価高の裏返し
・節約とぜいたくは矛盾せず、小さな幸せは心も家計も健やかにする
・一回が安いぶん習慣化しやすいので、予算を決めて楽しむのが賢明
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。