利用する際にはどこに注意すべきか
ただし、便利さの裏で気をつけたいこともあります。ひとつは、経済圏に囲い込まれることで、比較検討がおろそかになりがちなこと。ポイントがつくからと安易に選ぶのではなく、金利や手数料、商品ラインアップが他社と比べて本当に有利かを冷静に見ることが大切です。もうひとつは、投資と生活口座が同じアプリにまとまることで、お金の境界があいまいになりやすい点。生活費とは切り分け、投資はあくまで余裕資金で行うという原則は、便利になっても変わりません。
こうした「生活密着型の金融」は、今後さらに広がっていくでしょう。私たちにとっては、選択肢が増えるのは歓迎すべきこと。大事なのは、どの経済圏が自分の生活スタイルに一番合うかを見極めることです。よく使う鉄道やお店のサービスを軸に選べば、ポイントも無理なく貯まります。便利さに流されず、自分にとっての使いやすさとお得さを基準に、賢く選んでいきたいですね。
今回のまとめ
・鉄道会社の金融業参入が加速。JR九州はSBIと組み総合金融サービス参入へ
・ポイントで投資できるなど、生活の延長で資産形成を始めやすくなる
・経済圏の囲い込みに流されず、金利や手数料を比較して選ぶことが大切
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。