三菱UFJフィナンシャル・グループ株は「買い」か「売り」か(Getty Images)
業績好調が続くメガバンク株のなかで、今後も三菱UFJフィナンシャル・グループ(東証プライム・8306)は「買い」なのか。投資情報会社・フィスコ(チーフアナリスト・中村孝也氏)が、同社の株価や配当の鍵となる利益成長「3つの柱」を軸に試算・解説していく。
三菱UFJ株に期待できる利益成長「3つの柱」
今後の三菱UFJ株に期待できるのは、PERの切り上がりではなく、利益成長に沿った株価上昇と配当(他の株主還元含む)です。利益成長の柱は次の3つとなります。
【1】過去の利上げ効果の時間差発現:従前の資料から変化がないとしたら、同社は政策金利0.25%の上昇で、1年目1000億円、2年目1500億円の収益効果を見込んでいます。今期計画の金利前提(1%程度)は足元の1.25%を下回っています。今後1年程度で1〜2回の利上げがあり、長期金利が3%前後で横ばいから強含みとなれば、債券の再投資利回りも改善が続くことになるでしょう。
【2】手数料ビジネス:2025年度の連結役務取引等利益は2兆2268億円と前期比14%増え、業務粗利益の約37%を占めています。企業のM&Aや資金調達に伴う助言・融資関連手数料、資産運用、決済など、拡大余地はなお大きい状況です。
【3】海外・出資先:持分法投資利益は8455億円に達しました。4月にはインドのShriram Financeへの約7069億円の出資も実行しています。
では、これらの利益成長から、投資家はどれほどのリターンが期待できるでしょうか。
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