【1】妻のパート勤務を減らして社会保険料負担をゼロに
社会保険の加入要件とされてきた「年収106万円の壁」が10月1日に撤廃された。これまでパート・アルバイト従業員は勤務時間が「週20時間」「年収約106万円(月収8.8万円)」を超えると厚生年金や勤務先の健康保険への加入が義務付けられていたが、今後は「社会保険の加入要件が『週20時間以上』に一本化。これによって、パート・アルバイトでも社会保険に加入するケースが増えてくることとなる。もちろん、社会保険に加入すれば、傷病手当金が受け取れたり、年金に厚生年金分が上乗せされたりなどのメリットがある。しかし一方で、「保険料の負担増」で手取りが大きく減るというデメリットもある。
物価高によるインフレが続くなか、社会保険加入による手取りの減少は避けたい。そこで本誌『週刊ポスト』は、世帯の保険料負担を大きく減らすためにできる「働き方」や「社会保険の入り方」などを5つのモデルケースで試算した。
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【1】妻のパート勤務を減らして社会保険料負担をゼロに
まず、配偶者のパート労働時間を「週1時間」だけ減らすことで、年約22万円の社会保険料負担をゼロにできるのがケース【1】だ。会社員の夫(65)、パート勤務の妻(62)の2人世帯の場合で試算した。社会保険労務士の蒲島竜也氏(LMC社労士事務所代表)が解説する。
「このケースで妻がパート労働を週20時間から週19時間に減らすと、社会保険の加入義務がなくなります。労働時間が週1時間減ることにより妻は年約7万円の減収となりますが、会社員の夫の扶養に入ることで、妻が払っていた社会保険料の年約22万円がゼロになる。結果、妻の手取りは年14万円以上増えるという計算です」(以下「」内は蒲島氏)
仕事がラクになったうえに月1万円以上得するのである。
