キオクシアの先行きを左右するのは何か(時事通信フォト)
キオクシアホールディングスは10月30日に、2027年3月期第2四半期(7~9月)の決算を発表する。同社は7月31日、この期の売上収益を2兆3900億円と予想した。売上が前年同期の5.2倍に増えた第1四半期から、さらに35.2%伸ばし、営業利益率も8割近くまで高める計画だ。この“もう一段の伸び”はどこまで裏付けのある前提なのか、30日の決算でどの数字を確かめればよいのかを、これまでの決算の数字から考える。
売上5.2倍、何がこれほど押し上げたのか
第1四半期(4~6月)の売上収益は1兆7671億円で、前年同期の3428億円から5.2倍に増えた。
同社は7月31日の決算短信(第1四半期)で、前年同期からの増収に3つの理由を挙げた。1つ目は、データセンター向けで生成AI用途の需要が強まり、平均販売単価が大きく上がったこと。2つ目は記憶容量で数えた出荷量の増加、3つ目は為替が円安方向に動いたことである。前四半期からの増収についても、同社は平均販売単価の大幅な上昇を主な理由に挙げる。
もちろん、円安の効果だけで5倍という伸びは説明しきれない。米ドルの平均為替レートは前年同期の145円から160円、前四半期の155円から160円へ動いた。売上がすべてドル建てと仮定しても、前年同期比で円建ての売上を押し上げる効果は1割程度にとどまる。伸びの大半は、単価と出荷量の増加によるものとみられる。
前年同期の水準が低かった点にも注意したい。前年同期の売上収益は、その前の年の同じ時期から20.0%減っていた。落ち込んだ時期との比較である以上、5.2倍がそのまま稼ぐ力の伸びを示すとは限らない。
一方、利益の伸びは売上をさらに上回った。同社の営業利益(※企業が独自の基準で一部の費用を除いて算出するNon-GAAPベース、以下同)は1兆3262億円で、前年同期の452億円から約29倍に増えた。その勢いの内実についてさらに詳しく見ていこう。
※本記事作成の一部に生成AIの技術を活用しています。
