「まるで日本酒」と話題の「のんあるこーる日本酒風味Sparkling」
「チェリオ」といえば、かつて凹凸のある瓶が特徴的な炭酸飲料として、子どもたちに絶大な人気を集めた商品として有名だ。そんな飲料を手掛けるチェリオが2025年3月に発売して以来、SNSでしばしば話題となってきたのが、一部の自動販売機で見かける「のんあるこーる日本酒風味Sparkling」(希望小売価格150円)だ。
実際に飲んでみた人からは、〈マジで日本酒スパークリングだった〉と“想像以上に日本酒の味”と驚くレビューや、自販機でノンアル飲料を販売することには〈チェリオ攻めすぎだろ〉といった声が続出しているが、一体どのような開発を経て、商品化に至ったのか。チェリオコーポレーションに話を聞いた。
進む「日本人の日本酒離れ」
そもそも日本酒は、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど世界で注目を集めるのに対し、国内では飲む人が減っている現状がある。日本酒造組合中央会によると、2011年に87.8億円(1.4万kL)だった日本酒の輸出量は、2022年に474.9億円(3.6万kL)でピークを迎え、2025年は458.8億円(3.35万kL)と横ばいが続いている。一方で、国税庁のデータを参照すると、国内出荷量は2023年は39万kLで、ピーク時の177万kL(1973年)から50年で78%減ともなっているのだ。
原材料に含まれる「酒粕エキス末」で日本酒の香りとコクを再現したという。日本酒を製造する工程で生まれる酒粕から抽出する
チェリオコーポレーションの広報担当者は、「のんあるこーる日本酒風味Sparkling」の開発意図をこう語る。
「日本酒の芳醇な香りを多くの方に知っていただくきっかけを作りたいと思い、商品化に着手しました。外出先でリラックスしたい時にもノンアルコール飲料を気軽に選んでいただきたいという思いもあり、アルコールを全く含まない日本酒テイスト飲料を開発、チェリオ自動販売機や量販店で販売しています」(広報担当者、以下「」内同)
日本酒を製造する工程で生まれる酒粕をさらに発酵させた酒粕エキス末を配合し、日本酒の香りとコクを再現。優しい甘みと微炭酸が特徴で、想定している購買者は、日本酒に馴染みの薄い若年層やアルコールを控えている人、日本酒好きだが飲めない人など。アウトドアのお供にもなるほか、職場での慰労会などで乾杯気分を味わいたい人にも重宝されているという。

