受験生は面接を敬遠する傾向
大手塾の幹部はこう話す。
「面接は生徒にとっても負担感が大きいです。面接は合否に関係ないよ、と伝えてもコミュニケーションに自信がない子は尻込みをしてしまいます」
年内学力入試は面接がない点も人気の理由だった。高校受験でも面接をなくすと急に志願者が増える。大人が想像する以上に受験生は面接試験に抵抗があるのだ。
このように、大学側も受験生側も面接試験は負担感が大きい。にもかかわらず、なぜ、文部科学省は面接を必須にするのか。その理由を探るため、神田外語大学(千葉県千葉市)を取材した。なぜ、この大学を取材したのか。それは「コロナ禍前まで一般選抜でも受験生全員の面接を行ってきた」からだ。手間のかかる面接を積極的にやってきた。
面接は前述のように大学側の負担も大きいが、それを敬遠する受験生も出てくる。高校入試や中学入試をみていても面接試験を課すと志願者は減る。理由を探ると「面接で不合格になるのでは」「ちゃんと話せるか心配」といった不安感が高まるからのようだ。
それでもなぜ神田外語大学は一般選抜で面接を行ってきたのかを掘り下げていくことで、なぜ、大学入試で面接が必要なのかについて見ていきたい。大学側は一般選抜の面接で、なにを見ているのだろうか──。
▼▼▼後編▼▼▼
【つづきを読む→】文科省はなぜ“面接必須”というのか?かねてより「受験生全員面接」を実施する神田外語大学にみる「入試で受験生と話す」意味
【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(ともに青春出版社)も話題に。『ハナソネ』(毎日新聞社)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)などで連載をしている。受験の「本当のこと」を伝えるべくnote(https://note.com/sugiula/)のエントリーも更新中。