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「利益確定」を通して、株式投資の盲点を理解する

2017年6月22日 19:00

「リスク・リワード」を考える

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いくらの利益を見込むのか

 じゃあ、利益確定の指値注文をしようとしたときに、ぶつかる問題があります。その指値は、いくらにするのがベストなのでしょうか? つまり、「どのぐらいの利幅で利益確定したらいいのか?」という問題です。

 ここで考えたいのが「リスク・リワード比率」です。リスクとは損をしてもよい金額=損切り値幅、リワード(報酬)は希望する利益額=利益幅です。つまり、その取引から得られる損失と利益のバランスによって指値(逆指値)の金額を決めるのです。

 たとえば、リスク・リワードを1:2とするなら、100円の株が90円になったら損切り、120円まで上がったら利益確定、という設定になります。損失10円に対して利益は20円(1:2)なので、これは、見込まれる利益の半分までの損失を受け入れる、ということでもあります。

 もっと多くの儲けを取りたいなら、損失幅に対する利益幅を大きくし(たとえば1:5)、反対に、少なくていいから確実に儲けを取っていきたいなら、利益幅を小さくすればいい(たとえば1:1.5)ことになります。

初心者なら「1:1」もあり

 リスク・リワード比率は、株式投資によってどれくらいの利益を得たいのか、何のためにトレードをするのか、といった各自の状況や目的に沿って設定することが大切です。しかし、そうは言っても、なんの目安もなく設定するのは難しいものです。

 そうした場合に、とくに株初心者の方に私が紹介するのが「1:1の法則」です。つまり、利益と損失の値幅を同じにするのです。たとえば200円の株を買うとき、100円の損失を受け入れるなら、最低でも100円の利益を見込むのです。

 200円で約定したら、利益確定のための指値注文(300円)と、損切りのための逆指値注文(100円)を同時に出します。こうすることで、250円まで上がったところで慌てて決済し、さらに300円まで上がるのを指をくわえて見ることは、もうなくなります。

 また、利益と損失を1:1にすることで、トレードの記録をつけた際に、自分の手法の正確な勝率がわかるようになります。同時に、何勝何敗であるかが取引口座残高にそのまま反映されるので、資金管理も容易になります。

自分のスタイルに合わせてアレンジする

 一方、リスク・リワード1:1のデメリットは、もし株価が一方的に上昇した場合に利益を伸ばせないことです。終わってみれば200円も上昇したのに、道半ばの100円で強制的に利食いしている自分のトレードに、不甲斐なさを覚えるかもしれません。

「ここからもっと上がる!」「ここは引っ張るところ!」などの投資判断ができるようになったら、プロの投資家(トレーダー)です。利益を伸ばすために、リスク・リワード1:2へ急遽変更することも可能です。しかし、その場合においても、予想に反して伸び悩んだ場合は1:1の位置でポジションを解消させることができます。

 このように最低限の利益を確保することが、ルール化を行う理由のひとつです。つまり、相場格言にいう「利食い千人力(含み益に喜んでさらに利益を追うようなことはしないで、ある程度で儲けを確定させるのが賢明)」に従う例となります。

 リスク・リワード1:1はあくまで基本であり、アレンジが可能です。そして、損になる恐れによる早利食いを防ぐ手段に加えて、上記のような強気心理がもたらす遅い利食いを手助けする効果があることも覚えておきましょう。

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