中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

在来線グリーン車の利点、快適なうえ時間あたりの単価も格安

 いやぁ、土曜日の午後だというのに、グリーン車の中はガラガラ。ビールのロング缶とゆで卵を持ち込み、3日後に対談をする漫画家の作品10巻分を持ち込んでのんびりと漫画を読みながらビールを飲みつつ熱海に向かったのでした。

 仕事であれば、時間こそが大事なので約700円の差程度であれば「こだま」に乗るべきでしょう。しかし、一応旅に出たわけで、1時間の差ぐらいはどうってことない。サービスを受けられる時間ということを考えると、車中で過ごす時間が長い方が時間当たりの単価は安くなると考えることもできます。

「こだま」の自由席であれば1分あたり単価76.5円、指定席だと87.3円。東海道線のグリーン車であれば、28.15円。時間さえ気にしなければ、お得な気持ちになれるのです。東海道線の普通車であれば、ビールを飲むなんてもってのほかですし、品川、川崎、横浜、藤沢といった駅でドッと人が乗ってきてせわしない思いをする。1040円追加で払えば、ほぼ個室のごとき列車旅を楽しめるのです。

 ここで考慮したいのが、東海道線のグリーン車の場合、普通車両との間に絶対的な差異があるということです。ガラガラ、飲食できる、席もリクライニングと机つき、車内販売もあるし、ドアが開いて熱風が入ってきたりすることもない。仕事だってやろうと思えばできる。1040円の差でこれだけの恩恵がもたらされます。

 一方、新幹線のグリーン車の場合は、そこまでの恩恵はないのでは、と思うのです。というのも、すでに普通車であろうとも、リクライニングと机の機能はあります。席の幅は広いものの、大きな人以外であれば普通車でも十分な幅はある。他にもグリーン車では読める雑誌があったり、車内販売がすぐに来るといった利点はありますが、東京~新大阪間で5610円もの差額を払うほどでもないかな、と感じております。5610円あれば、ホテルのランクを1つ上げられますし、大阪市内で移動が面倒だったらタクシーに何回も乗るための資金になる。

 在来線のグリーン車は、周囲の人との余計ないざこざやら痴漢冤罪といったものも回避できるだけに、これからも積極的に活用していくつもりです。もちろん、高崎線で埼玉方面に行く時や、横須賀・総武線で千葉方面に行く時も使っていきたいものです。

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