中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「タダなら参加」「1円の損もイヤ」…無粋な金銭感覚の大人たち

「お前が今年の新入社員か、ガハハハ!」と言い、私だけをまずは六本木のバーに連れて行き、そこで酒を飲んだら現金でサッと払い、「よし、次行くぞ」と言い連れて行かれるのが日本料理店。そこには先輩社員2人が待っており、食事を終える頃にはもう会計が終わっている。最後にカラオケスナックに行き、大フィーバーしたら、途中「よし、お前は明日の朝早いから帰れ」とタクシー代を握らせてくれる。

 一体この日、私のために何万円使ってくれたのか、と思うと同時に、将来は後輩に対してこうしたカネの使い方をしなくてはならないのだな、と思ったのでありました。それから20年、果たして自分がそんなことができるかといえば、そこまで豪快におごることはできません。しかしながら、若者と飲みに行った時、4人で1万6000円だった場合などは自分が1万円を出し、残りを3人で割ってもらう、ぐらいのことはするようにしています。

ママ友ランチ会の会計でレジ前の行列の見苦しさ

 いや、会計で細かいのって、見苦しいんですよ……。私の事務所近くにあるカフェは「ママ友」がランチをしていることが多いです。すると12人ぐらいの席の皆様方が1人ずつ会計を始めるのですね。12時58分ぐらいで、勤め人の昼休みが終わる頃にズラリとレジ前に列を作り始める。一人一人申告をし、これが時間がかかるったらありゃしない。そして、何人かはデザートのケーキをシェアしていたとかで、450円のケーキ(消費税込み486円)を243円ずつ支払うことができるか? と店員に聞きます。

 レジは正確に打たなくてはいけないため、243円ずつの追加料金を2人につける、ということはできません。とりあえずは一人に486円をつけます。その会計が終わり、「借り」がある側は243円を払おうとするも、1円玉が足りない。そこで、そこら辺にいる誰かの中で、1円玉5枚と5円玉1枚を持っている人から小銭を崩してもらい、243円を無事支払えるわけですが、これがとにかくうるさいし時間がかかる。勤め人は午後の仕事の開始が遅れてしまい苦虫をかみつぶします。

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