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業界初の株式上場、中国ドール企業が開発進める美女ロイドとは?

ラブドールのボディに人間と会話できるAIが搭載された「お喋りアンドロイド」の試作品(現時点では中国語のみに対応)

3Dプリンターでアイドルの顔を再現し受付嬢にしたら面白い

「起業当初から、美女のアンドロイドを作るのが夢でした。ついに体制が整ったんです」

 そう話す楊氏のもと、近年のEX社は会話機能を持つAIや、表情や上半身が可動するドールの研究開発を進めている。AI開発の総指揮者には、東北財経大学副教授で中国ロボット協会の副会長・李博陽博士(35)を招く。李博士は早稲田大学で博士号を取得した人工知能学の若き権威だ。

 社内研究室では若者たちがパソコンに向かって3Dデザインを行ない、ロボットのサンプルが散らばる。

「空はなぜ青いの?」
「それは大気中の粒子が……」

 AI会話ドールは、人間の様々な質問を聞き取り的確な返答を返していく。明日の天気、日本について、恋人の有無……。ソフトバンクのAIロボ「ペッパー」と比べると反応は若干遅いが、音声認識機能は良好だ。

「『ペッパー』のAIは素晴らしいですが、外見がいかにもロボット的。うちはラブドール開発で培った造形技術を活かして、より人間的なロボを作りたいのです。現時点で、実用化まで6~7割の開発が終わりました」(楊氏)

 ほか、可動型の美女アンドロイドの試作品は、ウインクしたり微笑んだりお辞儀をしたりできる。最初は成人向け用途ではなく、一般店舗の宣伝ガールとしての売り出しを狙うという。

「将来的には、ドールに可動機能とAIを両方搭載し、3Dプリンターでアイドルの顔を再現して、企業の受付嬢にしたら面白いと思っているんです」

 すでに従業員の女性の顔をモデルにしたコピードールも制作済みだ。

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