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東大理系卒のパチスロファン 「勝てない」と分かっててもハマるワケ

「パチスロはお金がかかる趣味」

 負けると分かっていながら、Aさんはどうして打ち続けるのだろうか──。Aさんいわく、パチスロで得られる興奮や快感がたまらないのだという。

「よくパチンコやパチスロで大当たりやボーナスが出た瞬間に、ドーパミンなどの脳内麻薬が分泌されるといいますが、たしかに打っていて気持ちが高ぶる瞬間は何度もあります。ちょうど長距離ランナーの“ランナーズハイ”と同じような感覚だと思います。特に大当たりがなかなか出ずに、何万円も投資していた後に当たった時などは、とてもハイになる。それを味わいたいがために打っているという部分はあるんですよね……」

 トータルでは負けることを覚悟のうえ、快楽を求めてパチスロを打っているわけだ。

「お金を払ってパチスロの興奮や快感を得ているという意識です。それはたぶん、アニメファンがアニメを見たり、アイドルファンがアイドルのライブに行ったりするのと近い感覚なんだと思います」(Aさん)

 とはいえ、ギャンブルにハマりすぎたがゆえに、借金まみれになってしまうケースも少なくない。Aさんの場合は、大丈夫なのだろうか。

「私は独身ですし、パチスロ以外に趣味もなく、飲み歩くようなこともないので、現時点では、まだ金銭的に苦しくなることはありません。それに、仕事の時間が不規則で、週に1日休みがあるかどうかという状態なので、そこまでパチスロに行けていないということもラッキーなのかもしれません。パチスロを打てるのは、おそらく月に5~6回程度なので、どうにか依存症にならずにいられるのでしょう。でも、もしも仕事もなくて毎日打てるとなったら……と考えると怖いですね」(Aさん)

 Aさんの場合は、まだ大丈夫そうだが、“負けてもいいから賭けごとをしたい”という開き直りは、かなりリスキーであることは間違いない。ギャンブルは簡単に身を滅ぼしてしまうということをしっかりと心に留めたうえで、適度に遊ぶことが大切だろう。

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