不動産
2018年2月13日 16:00
では、実際に自宅をたたむとどれくらいの利益があるのか。65歳の同い年夫婦が都内にある一軒家を3000万円で売却し、その後は家賃9万円のマンションで暮らすケースを考えてみる。
妻が平均寿命の87歳まで生きるとして、マンションにかかる家賃は2376万円(9万円×12か月×22年)。これに入居時の敷金礼金各2か月、2年に一度の更新料を合わせた135万円を足すと2511万円になる。ファイナンシャル・プランナーの横川由理氏が解説する。
「自宅売却益から妻が亡くなるまでの22年分のマンション経費を引くと単純計算で489万円の利益となる。65歳で自宅を売却して住み替えれば、約500万円を生活費に回せる計算です」
一方で、「老後資金は不安だが、愛着のある家から離れたくない」という人もいるだろう。マイホームに住み続けたまま老後の生活資金が得られる「リバースモーゲージ」や「リースバック」という手段がある。
前者は自宅を担保に金融機関から融資を受け、毎月利息を返済。死亡後に自宅を売却して融資残高を一括返済する。後者はマイホームを売って売却金を手にするが、そのまま賃料を払って“元持ち家”に住み続けられるというサービスだ。
「リバースモーゲージは利息を払い続けるというコストがかかり、リースバックはリース料(家賃)が、相場よりも割高になるケースがある。この制度を利用するならマイホームを手放す日を遅くしたほうがリスクヘッジになります。70歳以降がベターでしょう」(横川氏)
自分の老後資金計画に応じて、売り時は変化する。
※週刊ポスト2018年2月16・23日号
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
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