中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

中川淳一郎のバレンタイン改革案 「チョコの日」ではなく「愛の日」に

 オレは基本的には自分の存在により他人に負荷をかけさせたくないと考える。オレ如き出入り業者がいるせいで、発注相手の会社の女性にチョコを買わせるという手間及び金銭的負担をかけるのは申し訳ない。本当は女性だけの飲み会であればチョコを買う必要がなかったというのに、オレがいるせいで彼女達はチョコを買わざるを得なかった。しかも、コンビニでチロルチョコやらDARSやらキットカットを買うのではなく、伊勢丹などのデパ地下やチョコレートの名店に行って「ショコラティエ」とかいう職業の人が作った何やら高いチョコを彼女達は買わなくてはならないのである。

 もしも自分がその立場だったらどうか……。正直私のような貧乏人は他人のためにチョコを買いたいなどと思わない。「そんなカネがあったら焼鳥屋でハツモトとレバー(両方タレ)をたらふく食わせろ!」と言いたくなるし、「2月は寒いんだよ! 外に出たくないんだよ!」とも思うし、どうせ人気のチョコ屋は客が殺到していて会計までに時間がかかってイライラする。

「愛」という原点に立ち戻る

 というわけで、チョコレート業界以外も便乗商法をしている昨今、チョコレート業界は今まで既得権益の上にあぐらをかいていたことを認めるとともに反省し、他の業界はもっと便乗しろ! と言いたい。チョコの消費が落ちるかもしれないが、某企業が「バレンタインデーはチョコを贈る日」という決まりを作ってから日本の2月14日は「チョコドカ食いデー」になった。

 オレは5年間アメリカに住んでいたが、バレンタインデーは「チョコの日」ではなかった。単に「愛の日」として、愛する人に甘いものも含めた何かを贈る日だった。いいか、日本の各企業! 今こそこの精神に立ち返るのである! 大体、なんでチョコメーカーだけがこの日、「ワシらは主役になる権利があるんだからな」とエラソーにしとるのだ! 年間365日、すべての日はすべての人間にとって平等なんだよ!

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