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キャリア

もう後には引けない 売れないアラフォー芸人たちのバイト実態

人知れずアルバイトを続けている芸人は多い(イメージ)

 ダウンタウンやナインティナイン、とんねるず、ウッチャンナンチャンなど、第一線で活躍しているお笑い芸人たちの人気に火がついた年齢はいずれも20代。一昔前の芸人の世界では、チャンスを掴んでブレイクするのは“若ければ若いほうがいい”という暗黙の了解があり、それが叶わなかった人たちは30歳を節目に夢を諦め、転職をする人たちも少なくなかったようだ。

 一方最近は、永野やアキラ100%など、長い下積みの末に40歳を過ぎてからブレイクするというケースも目立つ。そのためか、今、芸人の世界では「諦めず続けていれば、いつか俺達も」という淡い期待を捨てきれないアラフォー芸人たちが非常に多いという。

 10年前にお笑い芸人を辞めたYさん(39歳)曰く、「私が芸人を辞めたときに事務所に所属していたのは、最年長でも30代。あれから10年がたち、ほとんどの先輩たちが売れないまま芸人を続けているので、事務所には40代の芸人が溢れているようです」とのこと。

 とはいえ、40歳を過ぎて夢を追いながらアルバイトで生活費を稼ぐのは、体力的にも精神的にも厳しいことが多いのではないだろうか。普段、都内のライブハウスを中心に活動しているという芸人のAさん(40歳)は、さまざまなアルバイト先で辛い目に合ってきたという。

「ファミレスの接客で、同世代のちゃんとした身なりの人を接客した時、やるせない気持ちになったことがありました。カラオケ店のバイトでは、部屋へドリンクを運ぶために入室した時、コンパをしている大学生から『おじさん頑張れ!』と励まされ、笑われたことも。引っ越し屋や工事現場などの肉体労働は、体力的にきつくて1日働くと翌日は疲労でずっと寝ているような状態になってしまいました」(Aさん。以下同)

 そこでAさんが落ち着いたバイト先が「コールセンター」だった。

「コールセンターは電話越しの接客なので、直接相手と顔を合わさないで済むのがいいですね。この年齢でアルバイトしているの?という世間の目も気にしなくて済みますし。あと、ずっと座ってられますしね」

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