家計

同じ「マツキヨ」でも立地によりリップの値段は60円違う

 仕事を終え、地元の駅まで帰ってきたA子さんは切れかかっている食器用洗剤を買うため、ツルハドラッグに立ち寄ることにした。

 A子さんが暮らす街にはツルハは駅前と少し離れた2店舗がある。A子さんは駅前の店をスルーして、駅から少し離れた住宅街にある店へと入っていった。

「駅前の店は仕事帰りの会社員がメインターゲットです。彼らは一日の疲れで“遠くまで行きたくない”“ここで済ませたい”という思いが強い。そのため、店側も同じチェーンでも、ほかの店よりも高い価格付けをしているケースが多い。また住宅街に近い店舗のほうが、安さに目の肥えた主婦が多く、食器用洗剤などの消耗品や食品は、値下げする傾向にあります」(菅原さん)

 翌日、A子さんは職場から少し足を延ばして銀座でランチし、その帰りに外国人観光客をターゲットにしたインバウンド向けのマツキヨへ。ここでは、日頃愛用しているDHCのリップクリームと資生堂の洗顔料を購入。リップクリームは都内駅前店で買うと598円だが、インバウンド向け店で買うと537円。地元より60円も安いのだ。

「銀座や渋谷、大阪などに点在するインバウンド向けの店舗では、外国人観光客のお土産需要を狙って化粧品類を大量に仕入れ、安く売っています。逆に日用品のラインナップは薄く、値下がりもしない。一点特化型です」(菅原さん)

※女性セブン2018年4月12日号

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