それからベンは師匠のそばで身のまわりの世話をすることが主な仕事となった。もちろん報酬などは期待していなかったそうだが、村上は今でもお小遣いをくれるのだという。
「しかもこちらが負担に思うような額ではなくて、その日の“食事代”と言うてくださいます。9年間、師匠に会うたびにもらい続けています」。
ライブに出演しても0円、もしくは交通費で赤字になるような若手芸人には考えられないような額をもらったこともあるという。
「師匠が1か月間の遠征に出たときに、一緒について行きました。毎日食事をおごってもらった上に、遠征が終了したときに師匠から“お給料”をいただいたんです。ビックリするような額でした」。
その金額を問うと「それだけは内緒です」とベン。「こんなに良くしてくれる師匠への恩返しのためにも、早く売れることが目標です」と語った。がんばれ、ベン!