家計

マイナス金利で住宅ローン金利も引き下げ 借り換え好機

 さらに低い金利を求めて変動金利への借り換えも考えられるが、そもそも金利は上げ下げを繰り返すもので、現在のように下げ続けてもいつかは上がる。

「それでも米国の利上げを見ると0.25%と小幅ですから、住宅ローン金利も一気に上がることは考えにくい。ただ金利上昇に不安を抱く人は低金利の時に固定にしておくのがセオリーです。というのも、金利が上がる局面では変動も固定も上がるので、変動から固定に戻そうとしてもかえって返済額が上がってしまう。低金利と安心感の両方を手に入れたいという人は固定と変動を組み合わせる手もあります」(八ツ井氏)

 現在、変動金利でローンを組む人のなかには「金利が低いうちになるべく返しておこう」と「繰り上げ返済」に励む人もいる。だが、

「繰り上げ返済で残債を減らすと、住宅ローン減税(年末残高の1%が10年間控除)の恩恵が減ってしまう可能性もあるので、減税対象の人は注意が必要です」(八ツ井氏)

 高い買い物だからこそ慎重な判断が求められる。

※週刊ポスト2016年2月26日号

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