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親戚・友人と距離を置く 定年後の「人間関係ダウンサイジング」の金銭メリット

子供・孫と距離を置く

「おひとりさま」は寂しいと思われがちだが、60代以上の1000人を対象にした生活満足度調査では、家族との同居より、一人暮らしの方が満足度が高く、「人との接点の多寡は、幸福度と無関係」という結果が出た。調査を行なった辻川覚志医師が語る。

「孫の面倒を見ていても、頼られるばかりで感謝されなければ満足度は大きく下がり、ストレスが高まります。

 盆と正月に子供が孫を連れて帰省し、戻った後にどっと精神的に疲れがでるのを『孫疲れ』といいますが、過度に子供や孫に関わることで知らず知らず精神的に負担になっている。子供家族に“親が心配だから”と頻繁に帰省されると“接待料理”や孫への小遣いも馬鹿になりません」

 孫1人あたり1万円の小遣いを盆と暮れに渡せば2万円、10年間で20万円だ。家族と距離を置けばその出費も減らせる。

親戚・近所を呼ばない直葬なら費用は5分の1

「葬儀は質素に、家族に見送ってもらえば十分だ」。そんな終活を考えている人は多いだろう。葬儀・お墓コンサルタントの吉川美津子氏が語る。

「参列者が30~50人の葬儀の相場は100万~150万円かかりますが、身内だけで火葬する直葬なら、ご遺体の安置費用、ドライアイス代、火葬料など30万円程度で収まります」

 事前に「身内だけで直葬するので会葬、香典は遠慮する」旨を角が立たないように周知することが大切だ。

※週刊ポスト2019年4月12日号

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