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実家暮らしを卒業した女性が語る「親と距離を取る大切さ」

2019年5月29日 15:00

 実際、中高年の引きこもりは増加傾向にある。2019年3月に内閣府が公表した初めての調査結果によると、日本全国で61万3000人が「中高年の引きこもり」に該当すると推計される。この数は15~39才までの「若年引きこもり」の推計である約54万人を上回る。年齢の内訳は40代が38.3%、50代で36.2%、60~65才になると25.5%で、全体の76.6%が男性だった。

 引きこもったきっかけは「退職」「病気」「人間関係がうまくいかなかった」「職場になじめなかった」が上位。つまり、学校を無事に卒業し、仕事に就いていたとしても、タイミングや環境次第で社会生活が営めなくなる可能性は充分にあるのだ。

「特に実家で暮らしていれば、外部に助けを求めるより先に家から出なくなる。引きこもるハードルが低いことは事実でしょう」(富田さん)

 35才でひとり暮らしを始めたというコミックエッセイ『そろそろ実家を離れたい』の著者でイラストレーターの曽根愛さんは、「もし、あのタイミングで実家を離れなかったら、いつまでも大人になれなかったかもしれない」と振り返る。

「イラストレーターの仕事をするために、東京にいた方が便利だと思い、35才にしてひとり暮らしを始めました。実家はそれなりに快適で好きなことにお金を使えたけれど、私はやっぱりひとり暮らしをしてよかったと思います。

 実家にいると家事や金銭面だけでなく、事故や災害が起きても親が何とかしてくれるだろうという甘えが無意識にあって、恥ずかしい話ですが地域の避難場所もよくわかっていなかった。ゴミ出しも、可燃ゴミ・不燃ゴミが何曜日なのかすら知らなかったんです」

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