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親の施設介護には1000万円必要、費用抑えるための施設の選び方

 では、この施設介護の費用を抑えるにはどんな方法があるか。入所させる施設選びで介護費用は大きく減らせる。介護運営会社アイリスフレール取締役・田中健氏の試算をもとに算出した施設のタイプ別の費用の目安は、次のような具合だ。

■特別養護老人ホーム
 費用負担が最も少なくて済む施設で、住民税非課税世帯なら居住費や食費、水道光熱費と介護サービス費を合わせた費用の目安は月12万~14万円。ただし、「要介護3以上」が入所条件になる。

■認知症グループホーム
 軽度から中度までの認知症が対象。費用の目安は月20万~25万円。

■介護付き有料老人ホーム
 入居一時金(数十万円から数百万円まで様々)の他に、郊外の施設は月15万~20万円、東京23区内は月25万~30万円程度が目安。

 介護施設の費用は特養が一番安く、有料老人ホームのざっと半額程度だが、待機者が全国に約36万人いる“狭き門”だ。そのため、親を特養に入れたくても、有料老人ホームを選ばざるを得ない実態がある。

 しかし、特養のかわりに介護老人保健施設(老健施設)に入所させるという“裏技”がある。老健施設は要介護の高齢者がリハビリなどで在宅復帰をめざす施設で、要介護1から入ることができる。しかも、費用は特養と同じ水準だ。

「老健の入所期間は原則3か月程度ですが、病院の紹介があり、医師が『在宅復帰はまだ難しい』と判断すれば、1年以上見てもらえるケースは少なくありません」(前出・末並氏)

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