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2020年の日本株の行方を大きく左右する米大統領選シナリオ

 下馬評通り、バイデン氏が民主党候補に正式指名されれば、おそらくトランプ大統領の再選の可能性は高まるだろう。問題は、大企業や富裕層に大増税を検討するなどの政策を掲げるウォーレン氏が台頭した場合だ。今のところは心配されてはいないが、たとえば、もしも同じような路線の政策を掲げるサンダース氏が高齢のため、大統領選を辞退した場合、ウォーレン氏が台頭してくる可能性がある。その場合、株価はネガティブに反応する可能性がある。

 そうなってくると、日本株も当然、左右される。

 私の予想では、日経平均は米国株の連れ高で2020年4月にかけて2万5000円を超え、その後は調整を挟んで、11月のトランプ再選によってトランプ相場の第2弾が始まり、2万8000円も望める、というのがメインシナリオだ。

 しかし、可能性は低いものの、仮にトランプ敗戦となれば、4月を高値に、その後は下落基調に転じるというシナリオも否定できない。いずれにしろ、2020年の日本株の行方を見通すうえで米大統領選は最も大きな材料となるだろう。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しなどを紹介するメルマガ「日本株通信」も展開中。

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