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2020年の日本株の行方を大きく左右する米大統領選シナリオ

トランプ大統領の対抗馬となる民主党候補は誰か?(AA/時事通信フォト)

トランプ大統領の対抗馬となる民主党候補は誰か?(AA/時事通信フォト)

 2万円割れでスタートした2019年の日経平均株価は、年末にかけて2万4000円台へと上昇。12月に入って史上最高値更新が続く米国株に引っ張られる格好で上昇基調が続いた。では、2020年の見通しはどうなるのか。グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が解説する。

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 史上最高値更新が続く米国株を押し上げているのは、トランプ政権による大規模減税などの財政政策をテコにした好景気、そして米企業の自社株買いも大きな要因となっている。加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)がそれまでの利上げから一転、利下げに踏み切るという機動的な対応も大きい。

 そのままでいけば、「セル・イン・メイ(5月に株を売れ)」の相場格言通り、株価が下がりやすい5月を前に、2020年4月までは強い値動きが期待できるのではないか。

 問題は、その先だ。11月に予定される米大統領選の行方が大きなカギを握るのは間違いないだろう。

 共和党・トランプ大統領の対抗馬となるはずの民主党候補が乱立しており、目下のところ、トランプ再選が有力視されているが、7月の民主党全国大会で正式指名される候補次第では、まだまだわからない部分がある。

 下馬評では、現在、民主党の最有力候補は、オバマ政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏とされている。そこに、前回も立候補した上院議員のバーニー・サンダース氏をはじめ、上院議員のエリザベス・ウォーレン氏、インディアナ州サウスベンドの市長ピート・ブティジェッジ氏、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏などが続々と名乗りを上げている。

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