マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

「マネーポスト」2016年夏号 注目記事

マイナス金利の「失敗」は決して見通し難いものではなかった

2016年7月14日 7:00

 日銀の黒田東彦総裁が今年1月にマイナス金利導入を発表して以降、日本株は冴えない展開が続いている。黒田総裁による過去2回の金融緩和では株価が大きく跳ね上がったにもかかわらず、なぜマイナス金利ではそうならなかったのか。かつて米証券会社ソロモン・ブラザーズの高収益部門の一員として活躍した赤城盾氏が解説する。

マイナス金利以降の日本株の状況は厳しい

マイナス金利以降の日本株の状況は厳しい

* * *
 マイナス金利は、量的緩和が技術的に困難なユーロ圏などで採用されてきた非伝統的な緩和政策である。

 もし、銀行の預金金利や貸出金利が広範にマイナスになったとしたら、相応に景気を刺激するかもしれない。

 しかし、一般の預金からマイナスの利息を徴収することは、法律的にも政治的にも問題が大きすぎてほぼ不可能である。結局、マイナス金利は日銀が銀行から徴収するだけのものであり、その実質的な効果は銀行に対する課税に他ならない。

 そういう事情で、既にマイナス金利を導入したヨーロッパでは、銀行の利益が激減して銀行株が暴落していた。それを見てきた海外投資家は、当然、日本の銀行株の投げ売りに走る。連動して日本株全体が売られ、条件反射的に円が買われた。長短金利はたしかに低下したが、対外投資の拡大がもたらすはずの円安期待は、株安のリスクオフによって吹き飛ばされてしまった。

 日銀のマイナス金利政策は、量的緩和の行き詰まりという市場の懸念を煽るだけの失敗に終わったと評してよかろう。

「マネーポストFX」の注目記事

半年の最大損失が約6万円なのに、取引全自動で稼ぎは50万円以上のFX
取引全自動のFXシストレ 5万円元手に1か月で8万円稼いだ実力
忙しくてもFX自動売買で1000万円儲けたトレーダー
40代投資家 「守り」を意識した売買で5000万円突破
相場観ゼロでもFXで1000万円稼ぐ方法とは
  • 約1年で140万円の儲け 暴れ馬ポンドで稼いだFXシストレ
  • 年間利回り10%以上も可能 海外銘柄で配当投資を始める方法
  • 2017年夏号(6月1日発売号)

    大特集は〈ただならぬ大化け株 総力発掘50〉。藤野英人氏が見出した「次世代テーマ株」や、戸松信博氏、藤井英敏氏らが注目する爆騰期待の個別株をランキング形式で紹介。橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

     日頃、雑誌『マネーポスト』をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。このたび、『マネーポスト』は2017年夏号(2017年6月1日発売号)をもって、当サイトに完全移行・統合することとなりました。
     これまでのご愛顧に心から感謝いたしますとともに、「マネーポストWEB」も同様にお引き立ていただければ幸いです。

    2017年夏号(6月1日発売号)

    大特集は〈ただならぬ大化け株 総力発掘50〉。藤野英人氏が見出した「次世代テーマ株」や、戸松信博氏、藤井英敏氏らが注目する爆騰期待の個別株をランキング形式で紹介。橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2017 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。