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【ドル円週間見通し】FOMCや日銀会合も開催、今週は底堅くなるのか

【米・2月小売売上高】(17日発表予定)
 17日発表の2月小売売上高は、前月比+0.2%と予想されており、1月実績の+0.3%をやや下回る可能性がある。個人消費の安定的な伸びが示されれば、国内総生産(GDP)の改善を期待したドル買いが入りやすい。

【FOMC】(17-18日)
 FRBは17-18日に開催するFOMC会合で、政策金利(FFレートの誘導目標水準)は引き下げの公算。パウエルFRB議長の記者会見では次の一手が注目される。

・3月16日-20日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)2月小売売上高 17日(火)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+0.2%
 1月は暖冬の影響で建築・園芸資材の需要が増加。飲食サービスの売り上げも堅調だったが、衣料品店の売り上げは反動減。2月については、衣料品の売上高が反動増となる可能性が高いことや、生活必需品の売上増加も予想されることから、全体的には1月実績に近い数字となる可能性がある。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC) 18日(水)日本時間19日午前3時結果判明
予定
・予想は、0.50ポイントの追加利下げ
 新型コロナウイルスの感染拡大によって米国の経済情勢は著しく悪化しつつある。金融市場は大幅な追加利下げを想定しており、今後の状況次第で利下げ幅は0.50ポイントを超える可能性がある。財政支出拡大と一段の金融緩和が有効な景気刺激策となる可能性が高い。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 19日(木)決定会合の結果判明時刻は未定
・政策残高金利は現状維持の予想
 日本銀行の黒田総裁は12日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界経済への影響や市場変動などの状況について安倍首相と意見交換を行っている。黒田総裁は、「適切な資産買い入れを進め、マーケットと経済の安定を図る」と伝えており、過剰な市場変動を抑えるためにETFの買い入れ増加や中小企業の資金繰り支援につながる措置を講じる見込み。

○(米) 2月中古住宅販売件数  20日(金)午後11時発表予定
・予想は、555万戸
 参考となる1月実績は、前月比-1.3%、546万戸。中古住宅価格(中央値)は前年同月比+6.8%と底堅さを保っている。2月については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が出ているものの、金利水準の低下は住宅購入を後押しすることから、販売戸数は1月実績を上回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・16日(月):(日)1月機械受注、(中)2月小売売上高、(中)2月鉱工業生産、(米)3月NY連銀製造業景況指数
・17日(火):(欧)3月ZEW景気期待指数、(米)2月鉱工業生産、(米)1月企業在庫
・18日(水):(日)2月貿易収支、(米)2月住宅着工件数、(欧)1月ユーロ圏貿易収支
・19日(木):(日)2月全国消費者物価コア指数、(米)10-12月期経常収支、(米)3月フィラデルフィア連銀景況調査(製造業景況指数)
・20日(金):(欧)1月ユーロ圏経常収支

【予想レンジ】
103円50銭-107円50銭

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