キャリア

子供の将来の収入を左右する「非認知能力」を育む6つのコツ

環境さえ整えば自主性は育つ

 桜丘中学校を初めて訪れた人は一様に、子どもたちの表情が豊かなことに驚く。周りの目を気にすることなく、感情を表現している。教育ジャーナリストでもある世田谷区長の保坂展人さんも言う。

「同校では、自分の言葉で考えをはっきりと口にできる生徒が多いことに驚かされます。校則も、生徒の声が発端となって減っていきました。いまの桜丘中学校の生徒総会は非常に活発だと伺いましたが、それは“自分たちで学校を変えることができる”とみなが思っているからでしょう。

 生徒総会で何か意見があがったとしても、学校主導だったり、頭ごなしに否定していては、議論も活発になりませんし、“自分たちで変えよう”という機運は盛り上がらない。

 つまり、同校の生徒が何も特別なのではありません。ただ、子どもたちが話し合って物事を変えることのできる“環境”が整っているに過ぎません。言い方を換えれば、過干渉にならない環境にすることで、子どもたちは自主的にものを考え、行動するようになるのです」

 西郷さんも言う。

「桜丘中学校で徹底して行ってきた6つのことは、中学生に対しても非認知能力を高める効果があることがわかりました。そしてこれは、学校に限った話でも、中学生に限った話でもありません。どんな家庭でも、いつからでも実践できるはずです」

 よかれと思って子どもに投げかける一言が、過干渉になってはいまいか。子どもの考える力を奪い、無気力にしてはいまいか。子どもを愛しているなら、大人が変わらなくては。いまからでも、決して遅くはない。

※女性セブン2020年4月16日号

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