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在宅勤務で浮上する「リモートセクハラ」問題 被害者たちの声

「開口一番、『自宅同士でつながるのって、新鮮だなー』と言われ、仕事のことはそこそこに、プライベートのことに話題が及びました。『家での服装はいつもより派手だけど、そういう趣味なの?』『立ってみてよ。全身が見てみたいな』『今度、他の格好も見てみたい。パジャマなんかもいいな』『飲み会ないからさ、ウェブで今度一緒に飲もうよ』などと言われ、困惑。職場ではそういうアプローチをする人ではなかったので、びっくりしました。何か勘違いしている気が……。いつもより慣れ慣れしいし、呆れてしまいました」(Bさん)

 対面でのセクハラとは違い、オンラインでは相手の表情がはっきりとはわからないし、周囲に目撃される可能性がない。それだけに、対面では見せられない思い切った言動に出る男性もいるようだ。Bさんが続ける。

「せっかく通勤から解放されて、痴漢の恐怖や職場でのセクハラリスクから逃れられたのに、自宅にいてもこれでは……。正直、不快な発言のシャットアウトや通報できる仕組みがあればいいとも思いますが、このままエスカレートするようであれば、録音か録画をして証拠をつきつけてやろうと思います」(Bさん)

 20代女性会社員・Cさんは、在宅勤務と出勤を交代制でこなす会社に勤務する。在宅勤務時は自分に向けられたパソコンのカメラ映像をつけっぱなしにしなければならず、“監視”に近い状態に辟易としている。

「そこまでする必要があるのか正直、疑問に思います。上司が私に進捗確認するときに、たまたま席を立っているだけで、『何していた?』と聞いてきます。純粋な質問だとしても、いちいち『トイレ』と答えるのも恥ずかしい。私はサボっていると思われないように、頑張っているのに……。在宅勤務がほとほと嫌になりました。憂鬱です」(Cさん)

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