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コロナで変わる日常生活の価値観 「自分を見つめ直す機会に」の声も

 30代の男性会社員・Bさんは、テレワーク勤務でほぼ巣ごもり生活だ。元来旅行やランニング、バーベキューなど、どちらかといえばアウトドアよりの趣味が多かった。それが自宅での巣ごもり生活が続くなかで、会社の同僚にアニメの魅力を熱弁されたこともあって、興味を持ち始めたという。

「何を見ればいいかわからなかったので、大学時代のアニメ好き友人に連絡をとったところ、いろいろな作品の魅力を熱く語ってくれました。いま、彼がおすすめする作品を視聴中ですが、確かに面白い。人々を魅了するコンテンツには必ず理由があるということを改めて知って、どんどん引き込まれています。新しいことに挑戦し、発見もあって、とても充実しています」(Bさん)

 20代の女性会社員・Cさんは、メイクの時間がかからなくなったと喜ぶ。

「家ではすっぴんですし、外出時も、マスクにファンデーションやリップが付いて汚れるのが嫌なので、基本的に目元より上部の顔上半分しかメイクしなくなりました。今は眉毛を引いて、それから目尻のみアイラインというだけです。

 もちろん、メイクをすると気分も上がるのは事実。でも、私はメイクが好きでやっていたわけではなく、人前に出るからというマナーの意味合いでやっていたタイプ。“最小限”を覚えてしまったので、もう今後フルメイクをする気は起きそうにありません」(Cさん)

 Cさんは外出自粛のなかで、同僚との付き合いでおしゃれなお店で散財することも、“映え”を狙ってインスタグラムにアップすることもなくなり、「いろいろな価値観を見直させられました」と話す。

「日常生活で必要なものは人それぞれですが、コロナ後は、生活がシンプルになりました。自分が本当に好きなものを見つめ直すきっかけにもなり、例えばおしゃれな店に行くより、牛丼テイクアウトの方が好きかもしれない。“映え”をみつけてはインスタに投稿して反応を気にするより、ツイッターでTLを追っているだけの方が楽しい、みたいに」(Cさん)

 コロナによって自由を奪われたように見えるが、無駄がなくなった分、本当の自分を見つけられる機会にもなっているようだ。

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